株式会社ヘラルボニーとは、松田崇弥 と文登の双子の兄弟が2018年に立ち上げ、障害のイメージを一新することを目指しています。
原点は、自閉症と知的障害がある兄。社名のヘラルボニーは兄が生み出した言葉です。
重視しているのは、障害のある人の収入を増やすこと。
障がい者に対する価値観を変えるため、歩みを進めるヘラルボニー。2人が思い描く未来とは、「”障害”と話した途端に、欠落と連想するのではなくて「障害」=「違い」「個性」という社会になったらいろんなことを面白がれると思っていて、ビジネスを通じてアートというフィルターを通じて障害のある人との出会いを作っていくことで、接し方が変わっていくのかもしれない。認知度を広げていって、優しい世界になっていくこと。」「障がいのある人たちのイメージをアートの力で変えていきたい」との思い。
矢野建設グループは福祉実験ユニットヘラルボニーの活動に強く共感し一緒になって活動していきます。
「全日本仮囲いアートプロジェクト」は、建設・住宅を守る「仮囲い」を、新発見ができる期間限定の「ミュージアム」と捉え直す地域活性型のアート・プロジェクトです。
福祉施設に所属する知的障害のあるアーティストが、街と近隣住⺠の感性を彩ります。
矢野建設はこの活動に強く共感し、福祉実験ユニットヘラルボニーと一緒になって活動しています。
(左)矢野建設グループCEO矢野勇治、(右)株式会社
ヘラルボニー代表取締役松田崇弥氏
アーティスト嶌岡史絵様が来てくださいました!!
矢野建設株式会社(以下、矢野建設)は、株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)と連携し、大阪府内にて「全日本仮囲いアートミュージアム」(※)の展示を開始いたします。本ミュージアムは約1年をかけて4つの建設現場で開催し、第一弾として日之出住宅建設現場(大阪市淀川区)に掲出いたします。なお、作品は耐久性の高いターポリン素材に印刷されており、展示終了後にアートプロダクトとして社内向けノベルティにアップサイクルされる予定です。
※「全日本仮囲いアートミュージアム」とは
https://www.heralbony.jp/services/town?hsLang=ja-jp
矢野建設は、従来よりSDGsやCSRをはじめとする社会貢献に力を入れてまいりました。建設会社だからこそ可能な社会貢献について考えたとき、ヘラルボニーの工事現場の仮囲いをミュージアムと捉え直し、地域社会とアートの接点を作り出す「全日本仮囲いアートミュージアム」プロジェクトに共感し、今回の連携に至りました。第一弾では、大阪府出身の嶌岡史絵氏、また矢野建設が複数現場を受け持っている沖縄県出身の宮城百合香氏・屋嘉比茂男氏の作品を選出いたしました。
SOCIAL ART MUSEUM -YANO CONSTRUCTION GALLERY-
2021年7月より約1年間
大阪府大阪市東淀川区西淡路1丁目 日之出住宅建設現場
※第二弾以降の詳細については公式サイトにて順次公開予定
作品名:ブルーベリー
作品名:DORAGOM
幼い頃から、机に向い集中して手指を動かす作業が好きで、モンテッソーリ教室に楽しく通っていた。折り紙が得意なところを見込まれて、ホテルでナプキン等のリネンを畳む仕事に就き、余暇として習字やリリアン、編み物をしながら過ごしていた。そんな中、ある日突然急性水腫を発症し、一時は失明も危惧されたが奇跡的に回復し、コンタクト治療によって視力を矯正できた後から、自ら手持ちの水性ペンで大胆に細やかな線画を描き始めた。彼女の作品の特徴は、独特の色彩感覚でコツコツとちいさなマルやセルを繋げ、好きなモノや想いを描く。当初は、モノクロの作品を描いていたが、次第にたくさんの色を持ち、形を変え、欠片は増殖していき徐々に現在の作風が確立されていった。高校卒業時の色紙に彼女が記した座右の銘は、「人生予期しないことが起こるからおもしろい」。現在は、作業所に通いながら、家族と夕食を囲んだ後のテーブルで、のんびりと創作活動を楽しむ毎日を過ごす。
作品名:サンゴ礁の魚
那覇市在住。大好きなお母さんを描くのが彼女の一番の楽しみ。何の迷いもなく一気に描き、そのあとカラフルなドットで背景を埋める作業に没頭し、制作の大半の時間をそのことに費やす。手が止まることはない。ここ数年前から魚も描くようになり、これもカラフルなドットで埋めつくされている。描いた作品を職員や家族に見せたり、ギャラリーに展示してもらうのを楽しみにしながら、制作に励んでいる。
作品名:のびやかな葉
那覇市在住。学校時代から絵を描くことが好きで、独自の表現様式を見出す。大きな形を分割し、そのまわりに小さな形を描く加えていく。反復と変化する形によって画面が埋まっていく。そして、時間をかけてそれらの形を塗り分ける。わかたけを利用するようになり、週1回の創作活動を楽しみにし、次々作品を生み出し、その作風は一作ずつ変化しており、新たなイメージがわき続けているようだ。アートキャンプ2020「素朴の大砲」展に選ばれたが、コロナ渦のため、来年の展示となった。
展示経歴:2006年アートキャンプ2006「素朴の大砲」展(浦添市美術館)
矢野建設は、今後も地域社会と
密着した社会貢献に力を
入れてまいります。